むかし丹波の大江山
鬼どもおおく籠りいて
都に出ては人を食い
かねや宝を盗みゆく
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むかしたんばのおおえやま
おにどもおおくこもりいて
みやこにでてはひとをくい
かねやたからをぬすみゆく
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源氏の大将頼光は
ときの帝の みことのり
お受け申して鬼退治
勢いよくも 掛けたり
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げんじのたいしょうらいこうは
ときのみかどの みことのり
おうけもうしておにたいじ
いきおいよくも でかけたり
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家来は名高き四天王
山伏すがたに身をやつし
険しき山や深き谷
道なき道を切り開き
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けらいはなだかきしてんのう
やまぶしすがたにみをやつし
けわしきやまやふかきたに
みちなきみちをきりひらき
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大江の山に来てみれば
酒顛童子が頭にて
青鬼赤鬼集って
舞えよ歌えの大さわぎ
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おおえのやまにきてみれば
しゅてんどうじがかしらにて
あおおにあかおにあつまって
まえようたえのおおさわぎ
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かねて用意の毒の酒
勧めて鬼をよいつぶし
笈のなかより取り出だす
鎧かぶとに身をかため
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かねてよういのどくのさけ
すすめておにをよいつぶし
おいのなかよりとりいだす
よろいかぶとにみをかため
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驚きまどう鬼どもを
ひとり残さず斬りころし
酒顛童子の首をとり
めでたく都に帰りけり
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おどろきまどうおにどもを
ひとりのこさずきりころし
しゅてんどうじのくびをとり
めでたくみやこにかえりけり
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